新卒からいきなり島の会社で就職!

福島県出身の本田晴菜さんは2021年に利島に移住してきました。
なんと新卒でいきなり海を渡って利島にやってきたという強者です。

強者とは言ったものの、本田さんとお話をしていると、一度も訪れたことがない島に就職することに対するハードルはそこまで高いとは感じていないご様子。ただ移住先が海に囲まれた離島だっただけで、ごくごく自然な気持ちで利島に移住してきた。そんな様子が伺えました。

というわけで、利島に移住してくるまで全く利島のことを知らなかったという本田さん。就職活動中に相談先のエージェントさんに偶然TOSHIMAを紹介してもらったことで、初めて利島という島の存在を知ったそうです。きっと自分一人で就職先を調べていたらたどり着けない島、これも何かの縁だと思うのと同時に、ちょっとした好奇心もあってTOSHIMAで働くことを決めたのだとか。

現在の担当業務は乗船チケットの発券業務や貨物の受付等の事務作業がメイン。基本的には船客待合所内でのお仕事となるため、島民の方とよく顔を合わせる機会の多い業務でもある。

「仕事については、まだまだ完璧にこなせない場面もあるので、早く一人前になって完璧にこなせるようになりたいと思っています。業務に余裕が出てきたら、待合所で出会う島民の方々ともっとコミュニケーションをとって仲良くなりたいなと思っています。」

素直で自然体の本田さん。気負わずに自分のペースで取り組む姿勢が素敵です。

島の緩やかな時間の流れの中で自分らしさを見つける

主に定期航路離着岸事業を担うTOSHIMAは港での業務が中心となるため、基本的に就業開始時間が早いのです。その分15時には営業所は店じまい。締め作業終了後に終業となるのですが、夕方の早い時間にはほぼ全員が撤収しています。


この日は仕事の後に勤労福祉会館内のボーリング場へ

「仕事が終わったあとも時間に余裕があるのは嬉しい。自分が好きなことに打ち込めます。」と本田さんは言います。

「私はお菓子作りが好きなので、プライベートではお菓子を作っていることが多いです。うまく出来たらまわりの人にあげたりしますが、失敗したらあげません笑。最近は失敗ばかり…笑。以前にプリンを作ったらすごく喜んでくれたのが嬉しかったですね。最近はシュークリームを作ろうとしたらなかなか生地が膨らまなくて…失敗しました笑。お菓子づくりの他には、資格の勉強をしています。栄養士の資格は持っているので、今は管理栄養士の資格取得に向けて勉強中です。元々管理栄養士を目指す大学で学んでいたことと、将来きっと何かの役に立つと思うので、勉強しています!働きながら趣味や勉強に打ち込める時間が作れるのもこの仕事の良いところです。」

島の魅力はゆるやかな時間の流れ

釣りやダイビングなど島ならではのアクティビティは一切やらないという本田さんですが、島ならではのゆったりとした時間の流れに身を任せて過ごすのは大好きなのだとか。


みんな年齢が近いから和気藹々

例えば、天気の良い日はお気に入りの音楽を聴きながら夕日を眺めたり、満天の星を眺めたりして過ごすのがお気に入り。ずっと眺めていられちゃうそうです。そんな景色がすぐそばにあるのはとても豊かだなって日々実感されるそうです。

通勤も車で3分もあれば職場に到着!多少寝坊しても大丈夫な安心感。時間を有効に活用できることが何よりも魅力的なようです。

一方、大変な面で言うと、船の欠航が続くとお店に並ぶ商品が品薄になってくるので、食料調達に苦労すること。そこは海に囲まれた離島である以上、避けられないことですね。また、冬は季節風が強く吹く日が多くなり海が荒れることが多くなるので、船が着岸できないケースが増えます。そんな島の厳しい一面を知ることで、仕事だけでなく“島民”としても成長している本田さんでした。

島の暮らしにあったらいいなと思うことは?

移住した当初は美味しいスイーツやゆっくりお話ができるカフェが欲しいと思っていた本田さん、最近農協さんが「ごはんとおやつ ねことまちあわせ」という名のカフェをオープンしたのが嬉しかったそうです。ただ、まだまだカフェをはじめとした飲食店が少ないのは事実。だから、この島の尺度にあった規模感はもちろん大切だけど、観光の人が来ても楽しめるスポットがもう少し増えるといいなと思っているそう。アイデア求む!笑


農協が運営するカフェ「ごはんとおやつ ねことまちあわせ」。そこには社長の姿が…

もしTOSHIMAで飲食店をやるとしたらどうですか?

「いいですね。ぜひやりたいです!」

今は港での業務が中心だけど、人口約300人の小さな島にはまだまだ必要とされる役割や仕事がたくさんあります。そんなニーズに対して常にアンテナを張りながら、TOSHIMAが出来ること、取り組むべきことは積極的にチャレンジしていきたい。最近では、船客待合所内にお土産販売ブースを新設。島のニーズや将来的な可能性を含めてTOSHIMAが担う役割はまだまだたくさんありそうです。


船客待合所内にて始めたお土産販売ブース

何より若手の仲間が多いTOSHIMAだからこそ担えること、取り組めることがあるはず。本田さんのように自分の好きなお菓子作りが活かされる状況が生まれることも十分考えられます。

やりたいことをカタチにする会社。TOSHIMAはまだまだ枠にとらわれない会社です。

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