移住へと突き動かした忘れられないシーン
利島に移住する2017年よりも前のこと、式根島に旅行した際に東京へと向かう船に乗り込んだ帰りの航路でのお話。寄港地の利島に到着すると、ちょうど感動的なお見送りシーンに遭遇。そのあまりにもドラマチックな光景に感動してしまい、利島のことを調べるようになったという海老沢さん。それから島に興味が湧いてきて、毎年11月に池袋で開催されている全国の島の関係者が集まるイベント「アイランダー」に遊びに足を運んだところで、TOSHIMAのブースを見つけました。ブースを尋ねてみると現在の村長である村山さん（当時は村議会議員）が対応してくれて、色々とお話してくれたそうです。
「とても気さくに話してくれてさらに利島に親近感が湧いちゃって。ちょうど仕事もあるっていうので、移住を決めちゃいました笑。」
島での感動的なシーンがフックとなり、海老沢さんもどちらかと言うと自然なノリで利島移住を決めたようだ。
現場を引っ張るチームリーダー
現在、海老沢さんは利島を発着する定期船や貨物船の離着岸作業を行う現場のリーダーとしてチームを引っ張る存在。クレーン車やフォークリフトを操作するスタッフに的確な指示をしながら、テンポ良く荷捌き作業を行っている。抜群のチームワークで次々に繰り広げられるアクションはかなり専門性の高い仕事に思えるかもしれませんが、海老沢さんも利島に移住する前は全く別の仕事をしていました。
「うちの会社は重機を操作する上で必要となる資格取得や技術の習得について会社としてしっかりバックアップしています。ちょうど私も先日クレーン車の資格を取得するために長期で島を離れていました。チームワークを大切にする会社だから、いざというときのサポートも充実しています。なので、安心して状況に応じて自分を成長させることができるんです。もちろん、育児休業なども安心して取得できます。」
こんな巨大なクレーン車の操縦は自分にはとてもムリ！って思ってしまうかもしれないが、清水社長がアクションカメラのGoProを使って自身のクレーン操作を動画に撮ってメンバーと共有することで、直感的に操作を覚えてもらう工夫をするなどメンバー同士でノウハウを共有し合う機運も高まっている。
船の就航判断や港における離着岸作業等、TOSHIMAが行う業務は島の生活や経済循環を担う大切な仕事。とても責任ある仕事であり、止めてはいけないというプレッシャーもあります。だからこそ、予定通り作業が進んだ時は達成感があるし、島の人たちから感謝されることも多い、やり甲斐のある仕事。と海老沢さんは言います。
「私たちの仕事はこの島で生きていくにあたってなくてはならない仕事です。」
チームリーダーで最近では広告塔とも呼ばれる頼れるアニキ、海老沢さんの言葉に力が入ります。
家族ができて変わった島Life
海老沢さんには奥さんと2歳になる息子さんがいます。奥さんとは利島に移住する前からお付き合いをしていて、2017年に海老沢さんが利島に移住した際は奥さんは東京に残りましたが、3年前に奥さんも利島に移住、お子さんも生まれ、今は3人家族で幸せに暮らしています。海老沢さんが暮らす家は村が用意した村営住宅。まだまだ新築感漂うログハウス調の素敵な住宅に住んでいます。
奥さんは利島に住みながら都内の会社とリモートで仕事をしています。利島は高速なインターネット通信環境が整っているので、何の問題もなくリモートワーク出来ているのだとか。
海老沢さんのお仕事は概ね夕方の早い時間に終わるので、その後は自宅に戻ってお子さんのお迎えや家事のお手伝いなど、家庭での時間も十分に取れているそうです。仕事と暮らしがすぐそばにあることで、どちらもあきらめないで全力で取り組める暮らしが出来るのが島Lifeの醍醐味といえるかもしれません。
少しづつ島民になり、第二の故郷に
海老沢さんが島での暮らしの中で嬉しかったことは、地元の方の集まりに呼んでもらえたこと。利島では年末に「餅もみ」という行事をするそうで、その集まりに呼んでもらえたことで、自分も島民として認められたのかも、と嬉しくなったそうです。
「もちろん、利島の方々は皆さんやさしくて温かい人ばかりなのですが、地元での習慣行事に呼んでもらえたことで本当の島民になれたんだって思えたんです。」
今では、すっかり島に馴染み、第二の故郷と呼べるくらい、利島が自分の人生にとって大きな場所になっているのだとか。
「ここ利島で、家族にも恵まれて、仕事にも恵まれた。これからは島に恩返しをするときだと思っています。この会社で、島の未来に必要なことをメンバーと考え、島の皆さんの意見を伺いながらじっくり取り組んでいきたいと思っています。」
海老沢さん、力強い言葉ありがとうございます！これからもチームを引っ張る存在としてよろしくお願いします！
TOSHIMABITO
TOSHIMAの人
